中秋の名月

2023年10月号のユピックニュースをお送り致します。
9月に入り一気に秋めいてきました。事務所近辺ではまだ陽射しの暑さを感じますが、7月8月の痛さを感じる頃と比べると大分落ち着きました。
蝉の声もぱったりと止み、本格的な秋への移り変わりを肌で感じています。
さて、この9月になるとついつい話題に上がるものがあります。そう、月見バーガーですね。
今年はコメダ珈琲とモスバーガーが新たに参戦ということで、どこの月見バーガーが美味しいかという議論が、一部の方々で白熱しているそうです。ただ、今回はどこの月見バーガーが美味しいかではなく【月見】について。更に言えばタイトルの【中秋の名月】についてです。
まず月見と言えば、9月の満月をイメージするのではないでしょうか?月見は、花札の「花見で一杯」「月見で一杯」という役にもあるように、一種のイベントとして日本人には馴染み深いものとなっています。ただ、花見は桜ということで4月と季節が限定されますが、月見については毎月満月がみられるため、9月という限定はできません。では何故、月見といえば9月なのか?その答えが【中秋の名月】にあります。
元々月見の風習は、中国の「中秋節」に由来し、日本には平安時代に伝わったのが始まりとされています。
時期は旧暦8月15日(今年は9月10日)とされており、毎年変動します。また「中秋」の理由については、7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋とし、3ヵ月で秋としていたため、その真ん中である8月15日を「中秋」としているためです。※「仲秋」はあくまでも8月全体。漢字も似ているので紛らわしいですね……。
また意外なのが、中秋の名月=満月ではないということです。旧暦は、月の満ち欠けで日付が決められていますので、新月のときが1日で満月になる頃が15日、その後また新月になる日に翌月となります。ただ満月というのは、日付ではなく天体の位置関係によって決まります。ですので、年によっては中秋の名月が満月にならない時があるのです。
一年に一度の中秋の名月。来年も空が曇らず、名月といわれる程美しい月が見られることを願っています。

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