ボディタイプではSUV指向が最大
J.D.パワーが消費者調査結果発表
消費者行動調査など中立的な調査を実施しているJDパワーが、このほど実施したクルマの購入意向調査結果を公表した。それによると、今後購入したいと思われているクルマのボディタイプ、エンジンタイプは次のようになったとしている。
- ボディタイプ
昨年調査時点と比較すると、SUVタイプを求める比率が最も高く31%から34%に、ミニバンタイプが28%から31%に、軽自動車が27%から30%に増加している。
- エンジンタイプ
ガソリン車以外で見ると、ハイブリッドが57%、プラグインハイブリッド20%、ディーゼル18%、電気15%、燃料電池7%と続いた。
急増するコネクテッドカー市場
世界の市場規模42兆円の予測も
自動車が1家族1台を超えている現在、単なる移動手段だけでなく、生活情報まで含めた情報端末に活用しようと、ユーザーが膨らんでいる。すなわち「コネクテッドカー」としての機能の充実を求めるユーザーは増大する一方となっている。
調査機関のIDC JAPANが発表した利用者調査によると、「興味があり、次の自家用車の購入機会でも、購入・利用を前向きに検討したい」に代表される強い関心を示す利用者は全体の約半数に上っているとし、購入する場合の重要なポイントになると分析している。
これを裏付けるように、やはり有力調査機関のMachina Research社の調査による関連市場の規模でも、別表のようにインターネットに接続されているクルマ(7億台)と車載システムなど(11億デバイス)は18億に達し、市場規模は遠からず4,220億ドル(42兆円)になるだろうと予測しています。
整備工場・板金塗装工場元気通信
ネット活用で抜きんでたレベル
別府市の小野自動車を訪問して
大分県のほぼ中心地を占める別府市は、代表的な別府温泉につながる別府湾に面していて、大分市に次ぐ県内2番目の人口集積地でもある。その別府湾にほど近い要衝に本社屋を構えているのが、今回訪問した整備工場「有限会社小野自動車工場」(代表者小野篤志氏)である。先代が創業してから54年という歴史を重ねてきた重みだけではなく、地域のユーザー層に支持されている厚みが、同社を一層際立たせている。
それは、創業期の鈑金工場から徐々にサービスを自動車のトータルサービスに広げてきた同社の歩みと重なっているからでもある。現在、年商7億円、社員数30人の規模だが、平成30年9月には本社にほど近い海岸通り沿いに軽自動車の月払いコミコミ専門店開業を控えていることもあり、同社の発展を確実なものにする着実な戦略を打たれていることを証明している。
また、同社のホームページを覗くと、ネット時代をフルに活用した緻密な戦略がとられていることが明確にわかる。今や消費者の情報収集や、購買に直結する意思決定の手段が、インターネットにあることは誰もが肯定する。だが、現実の整備工場、あるいは自動車販売店にしても、ネットを活用しているレベルにあるとは言い難い。その点では、小野自動車は、多くの整備工場の中では一段抜きんでていると言えるのではないだろうか。
(月刊せいび界9月号より転載)