2014年6月号ユピックニュース

スキャンツール認定店4298店に開始1年順調な滑り出しと日整連

昨年4月から開始された「コンピュータ・システム診断認定店」が、日本自動車整備振興会連合会は2013年度末に4298店に達したと発表しました。「開始1年目としては順調な滑り出し」(下平専務理事)としており、整備業者の電子整備に対する制度の活用意識が、予想を上回るペースで進んでいることが明らかになっています。

認定店になるには、

①   スキャンツール応用研修修了者または一級自動車整備士が1人以上勤務している。

②   スキャンツールを保有。ただし、J-OBD2対応、DTC読取り・消去、ズフレームデータ、アクティブテスト機能を有す。

③   FAINESに加入、などの条件をクリアする必要があります。

制度開始1年で、これらをクリアして認定された専業工場が3818店、ディーラー86店が生まれ、電子整備に対する意識の高まりが後押ししたとみられています。

自動車業界かわら版
”営業利益率は前年比95%アップ”

調査に協力している整備業が、それなりに優秀企業群に属しているとはいうものの、従業員1人当たり損益を示す日整連発表の「自整業の経営方針」25年版を見ると、整備業の経営は大幅に改善しています。同調査は、調査回答企業460社の従業員1人当たりで見たものだが、経営状態が大幅に改善して売上高は前年比38%増、営業利益95%増など近年にない好成績を記録したとしています。

なお、整備工場の経営指針基データは24年時点のために、25年以降直近の指標に興味が集まると予測されますが、同じく日整連の経営動態調査或いはTKC税理士会の直近版など(26年初頭)をみても悪化の徴候はなく、自整業経営は好調を持続しているようです。

整備工場・鈑金塗装工場元気通信
”地域密着経営が功を奏する”

バイクから大型トラックを内外問わずフルサポート・・・をうたって地元で評価されている整備工場が、今回ご紹介する

東京都あきる野市に店舗を構えるマルダイオート㈱(橋本貴司社長)様である。創業して40数年というから立派に地域密着型経営を確立している。

地元で評価されるマルダイ様だが、お客様の求める内容や満足する内容の変化に戸惑う場面もあるようだ。以前なら「すべてまかせるよ」が文字通り追加整備等も任されて納車できた。ところが今は、お客様ひとり一人で任される内容が異なることにしばしば直面するという。そこで、橋本社長は「CS(顧客満足)を追求するにはもう一歩踏み込んで、PS(パーソナルな満足)つまり個人、個人に合わせた対応の必要性を実感されている」と話される。

勢い、さまざまなお客様ニーズに応えるために一般整備・板金塗装以外に、ETCセットアップ、車両の出張査定、自動車買収・オークション代行、自動車リースなどなどお客様から求められることはすべてお応えしている。そのための技術習得、設備対応、広範な情報収集が欠かせない。

それでも、こうした努力が評価されて地域ユーザーの支持は格段に上がってきており、最近では地元スーパーとのコラボレーションでポイントサービスまで付与、と好評価されるサービスが揃い、同社の確実な成長につながっているようだ。(月刊整備界より転載)

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